投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 02 日 11:47:08:
日銀甲府支店の穂苅裕久支店長は31日の記者会見で、「全体として悪化している」との金融経済概観を発表した。経済概観の中で「悪化」と明記したのは、同支店に資料が残っている95年以降では初めてで、県内経済の先行きの不透明感は当分続きそうだ。
穂苅支店長は「悪化」と明記した理由として、生産減少や雇用の面の厳しさ、個人消費が弱含みで推移していることなどを挙げる。特に同日に県統計調査課が発表した8月の県工業指数(95年を100)では、生産の季節調整指数が75・0となり前月より4・8%減少。前年同期と比べると30・4%減という落ち込みようだ。穂苅支店長は「全国では前月より上昇しているのに、山梨では下がった。それも前年より3割も落ち込んでおり、ここまでとは思わなかった」と話す。
米国の不況が山梨県の主力産業だったIT(情報技術)関連へ影響している。今後の回復については「これまでは来年前半と思っていたが、下期までは覚悟が必要だ」と述べ、回復傾向はずれ込むとの見通しを示した。【黒尾透】