投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 02 日 02:11:16:
外務省関係者によると、訪日中のアジズ・パキスタン蔵相(大統領特使)は、きょう午後、首相官邸で小泉首相と会い、同国の対日債務の利率引き下げと償還期限の延長を要請した。
同関係者によると、会談でアジズ蔵相はまず、日本が先週発表したパキスタンに対する経済制裁の停止措置について、大統領からの感謝の意を伝えた。
そのうえで蔵相は、テロ事件発生によって、構造改革を進めていたパキスタン経済が大きな打撃を受け、経済の安定が、ムシャラフ政権にとって最優先課題になっていると述べた。 蔵相はまた、パキスタン経済が安定することによってアジア地域の経済安定がもたらされることに理解を求めたうえで、「大統領は、債務の利率引き下げとリスケジュール(償還期限の延長)を求めている。それによって生じた財政の余裕を、貧困対策や、保健、教育などに回したい」と述べたという。
小泉首相は、アジズ蔵相に対し、日本が核兵器に対してとりわけセンシティブであることを伝え、あらためて核不拡散に向けて努力するよう呼びかけた。また、債務のリスケジュールの具体的な数字や期限については、塩川財務相と相談してほしいと述べたという。