投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 01 日 12:58:17:
【ニューヨーク31日=土屋直也】
米財務省の30年国債の発行停止の発表を受け、10月31日の同債利回りは前日比0.33%低下と1日の動きとしては1987年10月のブラックマンデー(株価の大暴落)直後の約0.7%低下以来、14年ぶりに急低下した。市場では経済刺激のため「長期金利低下を狙った」(大手格付け会社ムーディーズのローンスキー氏)との見方が広がっている。
市場では、財政による経済刺激策策定などに向け今後の国債発行残高の増加が予想されていた。それだけに「発行手段を狭める発行取りやめは予想外」(債券ディーラー)と意外感を持って受け止められた。30年債は朝方は売られていたが、発表直後から先行き品薄感により買い戻しが膨らみ、利回りの異例な急低下につながった。
30年債は4.87%と1998年12月以来の5%割れとなって取引を終えた。10年国債も連動する形で買いが相次いだ。利回りは終値で前日比0.18%低い4.22%まで下げ、10月31日の米長期金利は全体に大幅に低下した。