投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 01 日 07:32:29:
経済財政諮問会議が今月2日と9日に集中審議するテーマが31日までに固まった。(1)規制改革と経済の活性化(2)不良債権処理とデフレ対策(3)雇用・産業空洞化問題――
の3点で、それぞれ基本認識を確認し合った後、具体的な検討に入る。医療、福祉・保育などの規制改革重点6分野の実施時期のさらなる前倒しや、特殊法人改革、ワークシェアリングを含めた労働慣行の見直しなどが焦点となりそうだ。
規制改革と経済の活性化では、特殊法人について「一種の制度・規制改革である」と位置付けているのが特徴。そのうえで「経済政策運営の観点から、今後の望ましい方向について議論する」としている。
不良債権処理とデフレ対策では、デフレ進行が不良債権処理を困難にしているとの認識に立ち、日銀による中長期国債の買い入れ増額などの対応策を検討する。
雇用・産業空洞化では「労使関係においては、雇用と賃金のどちらを優先させるか社会的コンセンサスをつくる必要がある」とし、ワークシェアリングなどについて協議する。パート労働者と正社員の処遇格差の是正や女性が働きやすい制度づくりなども話し合う。