投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 01 日 07:29:39:
金融庁は31日、日本生命保険に対し、他の生保会社をひぼう、中傷するなどして契約の乗り換えを勧める不当な募集をしていたとして、週内にも業務改善命令を出す方針を固めた。保険業法に基づく措置。こうした「風評営業」は相手生保の販売活動を妨害し、解約による資金流出を誘って経営体力を傷つける恐れがあるため、行政命令の発動に踏み切ることにした。
保険業法などは、生保の営業職員らが保険契約を獲得する際に、競合他社の信用力やソルベンシーマージン(保険金支払い余力)比率の水準などを不当に強調して、ひぼう、中傷することを禁じている。関係者によると、日生の一部営業職員は他社の契約者に、その会社の経営不安をほのめかすなどして自社契約への乗り換えを勧めたもよう。金融庁は被害を受けた生保に報告を求めて実態を調査するとともに、日生幹部からも事情を聴取してきた。その結果、違法な販売事例を確認できたと判断、日生に営業職員への教育や指導の徹底、社内の法令順守体制の整備などを求める業務改善命令を出すことにした。