投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 31 日 23:13:30:
31日の衆院財務金融委員会で、金融庁の森昭治長官が新生銀行の八城政基社長に対し、特定企業の借り換え融資に応じるよう圧力をかけたという一部報道を巡って審議が紛糾した。
五十嵐文彦委員(民主)が、委員会に出席していない森長官の答弁を求めたが認められず、柳沢金融相が森長官本人に問い合わせた上で「国会で新生銀行の貸し渋り批判があり、それを伝えたが、国会議員から頼まれて個別企業への融資に口利きをしたことはない、とのことだ」と答弁した。しかし、五十嵐委員は納得せず、審議が度々止まった末に時間切れとなった。民主党は、同委員会に八城社長の参考人招致と森長官の出席を求めるとしている。
問題の報道はウォール・ストリート・ジャーナルの9月26日付記事で、森長官が8月10日に八城社長と会い、融資先4社を挙げた上で「借り換えに応じようとしない新生銀行の姿勢を国会議員が批判している」と伝えたとしている。
新生銀行の融資姿勢については、今年3月末の中小企業向け貸出残高が経営健全化計画を大幅に下回ったとして金融庁が今月4日に同行に対して業務改善命令を出している。
(10月31日21:57)