投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 31 日 21:40:26:
石原行政改革相は31日、東京・丸の内の東京会館で行われた読売国際経済懇話会(YIES)で講演し、特殊・認可法人が抱える不良債権額について、「民間金融機関の『破たん懸念先』や『要注意』に当たる不良債権は、10兆円まではいかなくても数兆円はある」との見方を明らかにするとともに、こうした不良債権額を早期に確定する必要があるとの考えを表明した。
これは、特殊・認可法人が民間企業の会計基準に沿って試算、公表した2001年3月期決算の財務諸表などをもとに、行革相が試算したものだ。これに関連し、行革相は「不良債権額は投資額で見るか累積債務額で見るかによってもボリュームが変わる。部分的な情報しかないので、(不良債権額の実態を)判断できる材料を(各省庁が)国民に示すことが必要だ」と述べ、特殊・認可法人を所管する各省庁がこれらの法人の財務内容についての情報公開を進めるべきだとの考えを示した。
また、行革相は9日の経済財政諮問会議で集中議論する規制改革について、<1>工場跡地に大規模施設を作ることを規制している「工場等規制法」を抜本的に見直し、都心に大学のような大規模施設を誘致することで地域の空洞化を防ぐ<2>IT(情報技術)を活用し、煩雑な港湾での輸出入手続を簡素化する<3>家電など4品目に限定されているリサイクル法の適用対象を広げ、リサイクル市場を拡充する―の3点を提言する方針を明らかにした。
(10月31日20:33)