投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 31 日 18:54:12:
【ワシントン30日=天野真志】
ロバート・ゼーリック米通商代表部(USTR)代表は30日のワシントン市内での講演で、世界貿易機関(WTO)の新ラウンド(次期多角的貿易交渉)開始に向けた日本の対応について、「リーダーシップを欠いていて、非常に失望している。日本の無気力は、日本経済だけでなく世界経済にとっても深刻な問題だ」と厳しく批判した。代表は、新ラウンド開始のため、反ダンピング(不当廉売)措置の運用問題で米国が柔軟に対応する意向を強調したうえで、「日本は(農業問題で)ノーと言うばかりで話にならない」と語り、農業分野の早期自由化に消極的な日本の交渉姿勢を特に問題視した。
さらに代表は、11月のWTO閣僚会議での新ラウンド開始について「協力と妥協を拒む国があれば、結果は分からない」として、かたくなな交渉姿勢がラウンド開始を失敗させかねないとの考えも示し、日本などをけん制した。
(10月31日12:25)