投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 31 日 11:13:52:
朝日生命保険は2002年度末までをメドに、最大1000人程度の人員削減と約5000億円の保有株式の売却に踏み切る方針を固めた。経費を減らすとともに、価格変動リスクが大きい株式を売って財務の健全性を高める。長引く不況や相次ぐ生保破たんの影響で、主要生保各社の解約数が高止まりするなど不振が続いている。朝日生命はリストラの加速と株式売却をてこに経営体力の増強を目指す。
朝日生命の今年3月末の社員数(営業職員を除く)は約6300人。約9000人で推移していた1990年代前半に比べて3000人ほど減らしたが、削減幅をさらに500-1000人拡大して5000人体制を目指す。新規採用の抑制に加え、早期退職制度の導入も検討する。
今年3月末の保有株式の簿価は約1兆8500億円。今年度上半期にすでに約1000億円を売却しており、2002年度末までにさらに4000億―5000億円売却して財務の健全性を高める。生保の重要な経営指標であるソルベンシーマージン(支払い余力)比率は株式保有額が大きいほど低くなる。株売却を進めると、同比率の押し上げにもつながる。