投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 30 日 21:48:42:
竹中平蔵経済財政担当相は30日の閣議後の記者会見で、日銀がまとめた「経済・物価の将来展望」で2002年度の実質成長率がマイナスになるとの見通しが大勢を占めたことに関し、「米経済の回復が来年後半なら、日銀が出した数字はあり得る」と述べた。年末にまとめる政府経済見通しでも来年度のマイナス成長を視野に入れていることを示唆した発言だ。
経財相は情報技術(IT)関連の調整に同時テロの影響が加わったことを踏まえ、米経済の回復時期は「1年の誤差が生じた」と指摘、来年後半以降にずれ込む可能性が高いとの認識を示した。ただ、日本経済の現状については「個人消費は懸念された状況ではなく、歯止めは外れていない」と強調した。
9月の完全失業率が5.3%に上昇したことに関しては「(失業率が)一気に上がったのは厳しい」と述べた。そのうえで、補正予算に盛り込んだ雇用対策を早期に実行に移すことが重要との考えを示した。