投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 30 日 12:05:16:
アルゼンチンの巨額債務をめぐり、市場で再びデフォルト(債務不履行)不安が広がっている。
アルゼンチン政府は、懸案の債務スワップ計画の支援役として、米メリルリンチのソブリン・アドバイザリー・グループのチェアマン、ジェイコブ・フレンケル氏を顧問に迎える、と発表した。
同国は、11月だけでも111億3000万ドルの債務の期限と利払いが控えており、返済原資の方策づくりを目指している。
デラルア大統領とカバロ経済財政相は、巨額の債務スワップ計画のほか、消費を促進し、3年にわたる不況からの脱却をはかるためのさまざまな対策づくりに取り組んできた。
しかし、州政府が抱える100億ドルの銀行債務を支援する見返りとした中央政府の地方助成の削減で、州政府と合意に達することができず、計画はここ2週間にわたって繰り返し先送りされており、これが金融市場の不安を一層高めた。
こうしたなか、週末にブエノスアイレス入りした国際通貨基金(IMF)調査団は29日、アルゼンチンの経済対策を点検する見通し。
政府スポークスマンは同日29日、関連対策が30日か31日に発表できる見通しを明らかにしている。また、デラルア大統領は、州政府側と再び協議するとみられている。