投稿者 sanetomi 日時 2001 年 9 月 27 日 07:06:10:
東京三菱銀行と三菱信託銀行などを傘下に収める金融持ち株会社、三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)の9月中間の連結決算の税引き後利益が、数百億円の赤字に転落することが26日、明らかになった。株価が大幅に下落する中で、傘下の東
京三菱銀行などが保有する株式について、2000億円を超える評価損が発生する見通しとなったためだ。来週にも業績予想を下方修正する。
大手行では、第一勧業、富士、日本興業の3行で構成する、みずほホールディングスが中間決算で赤字となることを既に発表、UFJホールディングスや三井住友銀行なども非常に厳しい決算となる見込みだ。また、三井住友銀行は、株式含み損の拡大から
中間配当を見送り、2002年3月期末に配当を一本化する方向だ。みずほホールディングスも、配当を年度末に一本化する公算だ。MTFGは中間配当は実施しない。
MTFGが5月に発表した決算見通しでは、9月中間決算は経常利益が1350億円、税引き後利益が1500億円。持ち合い株式には、時価が簿価を50%以上下回った銘柄について、評価損を決算で計上する「強制評価減」を適用しなければならない。このため、持ち合い株式の売却が予定通り進んでいないMTFGは、2000億円超の評価損計上が避けられなくなった。
強制評価減は昨年度決算から適用されたが、今年度から簿価を30%以上下回ったものも必要があれば、計上するようルールが厳格化され、決算内容が悪化する原因にもなっている。
(9月27日03:02)