投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 29 日 20:51:47:
森金融庁長官は、金融機関への特別検査について、きょう対象行に予告し、着手したことを明らかにした。
記者会見で述べたもの。
森長官は、市場の評価が急激に悪化した貸出先に着目して行う銀行の特別検査について、「本日、対象行に予告し、着手した」と表明した。対象行、 対象行の数、対象企業などについては、特定企業の風評リスクを考慮して、コメントを避けた。
また、森長官は、北陸銀行<8357>が国が引き受けた優先株の配当を2002年3月末に無配にする方針を示したことについて、「ウミを早く出しきってV字型回復する。そういう方向を取ってもらうことはベターと認識している」と述べた。そのうえで、同行が今期に不良債権処理を積極的に行うことに対して、「配当を斟酌した不良債権処理では銀行の信認は高まらない」と指摘した。
さらに、森長官は、公的資金注入行が優先株の配当を無配にすることについて、「無配が2年続くことは絶対に避けたい」と語った。今期の無配が確定した際の議決権行使については、「われわれが賛成できるような内容の経営健全化計画や代替措置をつくってもらって、その議案に賛成投票する。
銀行の方針と国の目指す方向が)来年の株主総会で食い違っていることはないと思っている」と述べた。
一方、中央三井信託銀行<8408>が来年2月の持ち株会社設立を表明したことについて、森長官は、「経営の効率性を追求するものとして意義がある」と評価した。その上で、持株会社設立の目的について、「(法定準備金の取り崩しを目的とする)配当に関する話は一切聞いていない」と述べた。