投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 29 日 19:49:05:
週明け29日の株式市場は、膠着感の強まる相場となった。主要企業の決算発表が本格化するなか、先週末の米ナスダックが軟調に推移したこともあり、手控え感が強まっている。先週、相場を下支えした公的年金の買いだが、本日はあまり観測されてはおらず、小口の売り物に押される展開となった。また、ファンダメンタルズの裏付けがないことから、引き続き機関投資家の動きは鈍いようだ。取引開始直前に発表された9月の鉱工業生産指数は、市場予測を若干下回る結果となったが、同指数の悪化はある程度織り込まれていたため、特に悪材料視される状況には至っていない。午前の平均株価の終値は、前週末比24.61円安の1万770.55円(出来高概算2億6000万株)。
主力ハイテク株では、東芝<6502>が軟調に推移している。先週末に通期の業績予想を下方修正しており、修正幅の大きさが嫌気されているようだ。一方、同じく先週末に中間決算を発表したNEC<6701>は、若干ながらプラスとなっている。今期の営業利益300億円の黒字見通しは、他の主力ハイテク企業に比べて評価材料となっているようだ。三洋電機<6761>は、大幅高となっている。先週末中間決算を発表しており、通期の連結営業利を下方修正したが、むしろ家電セクターにおける利益水準の高さが評価されている模様。米コダックと有機EL事業に参入との報道もプラス材料となっているようだ。また、好決算となったオリックス<8591>、石油・天然ガス開発事業でサハリン油田の商業化に見通しが立ったと報じられた丸紅<8002>も高い。一方、赤字決算となったソフトバンク<9984>、高脂血症治療の副作用が高容量投与群で確認されたと伝えられた日産化学<4021>が大幅安となっている。