投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 29 日 16:34:28:
北陸銀行が不良債権処理による損失の増加などで2002年3月期決算で最終赤字に転落する見通しとなった。同行に対する公的資金注入で政府が保有している優先株への期末配当も見送る。優先株は普通株と違い株主総会での議決権がないが、無配になると議決権が発生するため、政府が北陸銀の経営に関与できることになる。経営責任を取る形で犬島伸一郎頭取が辞任、数百億円規模の増資を実施し経営を再建する。
同銀は29日午後にも業績修正を発表する見込み。公的資金の注入を受けた銀行で、国が保有する優先株に議決権が発生するのは足利銀行に続き2行目。北陸銀は1999年に750億円の優先株による公的資金の注入を受けた。しかし、株式市場の低迷で保有株に多額の含み損が発生、先送りしてきた不良債権の処理も今期中に一括で実施するため最終赤字に転落、優先株も無配になる見通しとなった。