投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 29 日 16:33:14:
日銀は29日、政策委員会・金融政策決定会合を開き、当面の金融政策を現状維持とすることを賛成多数で決めた。「日銀当座預金残高が6兆円を上回ることを目標として、潤沢な資金供給を行う」との金融市場調節方針を継続する。また、今回の会合では日銀としての景気や物価の見通しを明らかにする「経済・物価の将来展望とリスク評価」についても議論。米同時多発テロ事件などの影響を踏まえて今年度の実質経済成長率などを見直しており、14時45分に結果を発表する。
今回の決定会合は、景気悪化の中で一段の追加緩和に踏み切るかどうかを議論した模様だ。日銀は当座預金残高が8兆円を上回る水準の量的緩和を続けているが、速水優総裁は国会答弁などで現行の金融政策の枠組みは限界に達しているとの認識を示しているほか、日経平均株価も1万円台を回復。追加緩和が必要な切迫した状況になく、現行政策を維持して小泉政権が取り組む構造改革の行方などを見守るべき、との意見が多数を占めたとみられる。