投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 29 日 04:42:24:
金融庁は週明けにも大手銀行に「特別検査」の立ち入り日程を通知する。株価や格付けなど市場の評価が下落している大口融資先で、銀行側が回収に注意の必要な要注意先と査定している貸出債権が検査の対象。不良債権と判明した場合は早期に処理するよう求める。検査によって銀行の処理損失が膨らむ可能性が大きいほか、過剰債務を抱える大手企業の淘汰(とうた)や再編も進むとみられる。
金融庁はすでに大手銀行から残高100億円以上の企業向け融資の報告を受けた。これらの大口融資先の中から、株価や格付けが急落している建設、不動産、流通などの大手企業を数十社から100社程度選別。これらの企業のメーンバンクから貸出債権の査定やその理由を聞く。
特別チームによる立ち入り検査は11月から始まる。検査結果を決算に本格的に反映するのは2002年3月期になる見通しだ。銀行は今年12月末時点の財務データをもとに、来年1-3月にかけて貸出債権を査定し直すので、特別検査チームもこの時期に債務者区分などを点検する。