投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 28 日 08:59:36:
米主要500社の7〜9月期の営業利益は、前年同期比で2割強減ることがほぼ確実となった。赤字に転落する企業も多い。減益率が2割を超えるのは91年4〜6月期以来、約10年ぶりで、減益決算は3四半期連続。景気が大幅に減速したところにテロ事件が追い打ちをかけた。
調査会社ファースト・コールは、26日までに調査対象企業の8割近くが決算発表を終えた結果から、7〜9月期の営業利益を前年同期比22・8%減と見込む。7月1日時点では6・2%減との予測だった。
証券大手メリルリンチは、本社から避難した約9千人の再配置コストなどがかさみ、純利益は前年同期比52・3%減。保険金支払いが負担となったアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)、事件後の株価急落で投資収益が減ったJPモルガン・チェースは7〜8割の減益となった。
航空業界では客の激減により、アメリカン航空が純損益で赤字になった。ユナイテッド、デルタなど有力6社がすべて赤字になる見通し。ホテル大手ヒルトン・ホテルズは純利益が66・1%減となり、メディア関連のAOLタイムワーナー、バイアコムは広告収入の激減でいずれも赤字に転落した。
自動車業界は、個人消費の低迷を反映し、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、ダイムラークライスラー(米クライスラー部門)がそろって赤字。ハイテク業界でも、パソコンのコンパックコンピュータ、アップルコンピュータの赤字や大幅減益に影響され、ソフト、半導体各社も軒並み業績が悪化した。
ファースト・コール社の集計によると、10〜12月期で13・9%、来年1〜3月期で1・9%それぞれ減益となり、前年同期比マイナスは5四半期連続となる見通し。(07:05)