投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 26 日 21:21:43:
整理回収機構(RCC)の鬼追明夫社長は26日の記者会見で、大手銀行から不良債権を買い取る価格について「買い取り後の損失発生で国民負担が生じないようにするが、神業を求められている」と語った。銀行が売却しやすいよう買い取り価格を事実上引き上げながら、国民負担発生を避けることを求めた政府・与党の合意に対する見解を明らかにしたものだ。
現行の買い取り制度では、RCCは公的資金を原資とする不良債権買い取りで損失が生じないように価格を低めに設定している。銀行も価値がないような不良債権しか持ち込まないため、政府・与党は「時価での買い取り」を可能とするよう法改正する方針だ。
二次損失の発生回避と買い取り価格の引き上げは矛盾するのではと問われた鬼追社長は「大変難しいが、それを求められる」と述べた。担保不動産の売却などで単純に債権を回収するだけでは、二次損失が発生する可能性が高まる。RCCは企業再建業務などを強化、債権回収益の増加を目指すことになりそうだ。