投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 26 日 21:20:45:
あさひ銀行の頭取に26日就任した梁瀬行雄氏は同日の記者会見で、2001年9月中間決算が大幅赤字となったことなどを受け、役員報酬を平均で約3割カットすることを明らかにした。また関連会社の役員の約3割にあたる48人を退任させる。25日付で退任した伊藤龍郎前頭取と田中正前会長が、退職慰労金の受け取りを辞退したことも正式に認めた。
梁瀬頭取は来年3月の大和銀行との経営統合に向け企業統治、資産の中身、収益力の3つを再構築することが優先課題だと指摘。「不退転の決意で経営改革を実行する」と強調した。
役員報酬のカットは頭取自身の約5割を筆頭に、執行役員も含めた全役員が対象。11月から「当面の間」支払いをやめ、業績悪化の責任を明確にする。関連会社は合計24社あり、168人の役員がいる。最も高くて65歳だった定年を61歳に引き下げ、来年6月までに48人を退任させる。関連会社の経営陣を若返りさせ経営の活性化につなげるとともに、懸案だった銀行本体へのOBの影響力を排除する狙いがあるようだ。