投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 26 日 13:59:30:
塩川正十郎財務相は26日の閣議後の会見で、02年度予算の一般会計の歳出総額について、今年度の補正予算成立後の見込みである83兆6000億円を下回る水準に抑える方針を明らかにした。景気悪化による税収の落ち込みに対応しつつ、新規国債発行額を30兆円以下に抑える目標を守るため。当初予算で一般会計が前年度を下回るのは、01年度に続いて2年連続となる。
各省庁が来年度予算に向けて提出済みの概算要求の総額は85兆7000億円。財務省は、来年度の税収が今年度当初見込みとほぼ同じ50兆4000億円の前提で、国債発行30兆円枠を守るには84兆円程度に削減する必要があると試算してきた。しかし、塩川財務相は税収について「1兆1000億円の下方修正となった今年度よりさらに落ち込む」との見通しを示しているため、概算要求から少なくとも3兆円程度削減する必要がある計算になる。
与党内や経済界では景気下支え策を求める声が高まっており、塩川氏が示した厳しい歳出抑制方針を巡って議論が高まりそうだ。塩川氏は「査定を厳しくするだけでなく、行政コストが適正かどうかを厳しく判断したい。物価が下落しているのに、行政コストは上がっている」と強調した。
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