投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 25 日 17:12:18:
日銀の速水優総裁は25日の参院財政金融委員会に参考人として出席し、下落に歯止めがかからない物価の現状に関連して「今はまだデフレスパイラルに入っているとは判断していない」との認識を示した。総裁は「需要の弱さに起因する物価低下圧力には十分注意を払っていく」と述べ、デフレスパイラルに陥らないよう警戒していく姿勢を強調した。峰崎直樹氏(民主)への答弁。
金融政策については「構造改革の進展のスピードや、不良債権の償却を含めた全体の動きをみながら考えていきたい」と語り、状況に応じて何らかの追加緩和策を検討する用意があることを示唆した。
日銀は経済成長率と物価動向の見通しを年2回発表している。今年4月には今年度の成長率をプラス0.3―同0.8%、消費者物価指数をマイナス0.8―同0.4%とする見通しを公表しているが、総裁は「その後の対外経済の一段の減速や国内経済の調整の厳しさ、先月の米国のテロ事件などの動きを考えると、条件はすっかり変わってきている」と指摘した。