投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 24 日 23:33:18:
与党3党は24日、整理回収機構(RCC)の機能拡充に向けた金融再生法改正案をまとめた。不良債権の処理を促進するため、健全金融機関からの不良債権の買い取り価格を時価まで引き上げるとともに、買い取った債権の処理期限を「可能な限り3年をめどとして処分を行うよう努める」と法律に明記する。30日に議員提案の形で臨時国会に提出する。
買い取り価格については現在、買い取り後の不良債権の価値低下で国民負担につながる2次損失が出ることがないよう「回収不能となる危険性などを勘案して適正に定める」と規定している。これを弾力的にするため「時価で買い取るものとする」と改定する。
また、金融機関がRCCに申し出てこないと買えない規定を改め、金融機関が複数の不良債権をまとめて売りに出す入札にもRCC側から参加できるようにし、買い取り量の増加を目指す。
一方、買い取った不良債権の処理期限については、現在はRCCの100%株主の預金保険機構との契約で「5年をめどにする」となっている。今回は法律に、事実上3年の期限を示すことで、処理を急がせる。
RCCの機能拡充は、不良債権処理と企業再生を促す策として、政府が9月にまとめた改革工程表に盛り込まれていた。(14:37)