投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 24 日 21:46:42:
日銀は24日、主要銀行を対象に実施した10月の貸出動向アンケート調査を発表した。銀行側からみて過去3カ月間に企業の資金需要がどう推移したかを示す資金需要判断指数はマイナス21で、前回の7月調査よりもマイナス幅が8ポイント縮小した。大企業では設備投資向けなどの需要が低迷した一方、中小企業の間で手元資金を積み上げる動きがあったのを反映した。
資金需要判断指数は主要50行を対象に、企業の資金需要が「増加(やや増加)」したと答えた銀行の割合から「減少(やや減少)」を差し引いた値。前回調査では「減少」と答えた銀行が全体の6%あったが、今回はゼロとなり、指数の改善につながった形だが、底ばいを示す回答の側面があり、日銀は「資金需要が回復に転じたとは考えにくい」とみている。企業規模別の指数をみると、中小企業がマイナス23と3ポイント上向いた。今後の資金繰りに対する不安感を強めているとみられ、建設・不動産業種を中心に手元資金を確保しようという動きがあったようだ。大企業は設備投資や売上高の低迷を背景に、同18と前回よりも8ポイント低下した。