投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 23 日 20:48:56:
小泉純一郎首相の経済・財政運営をめぐり23日、足元の自民党内から「経済の現状認識が甘い」(武藤嘉文元総務庁長官)などの厳しい批判が相次いだ。自民党からは首相に対して突き放した声も漏れ始め、政策をめぐる自民党と首相の距離は広がる一方だ。首相が本年度補正予算案編成で、国債発行額30兆円枠を堅持して3兆円規模とすることを与党の反対を押し切る形で決定したためで、小泉流のトップダウン手法に党内の不満が爆発した格好。だが、自民党は「今はお手並み拝見だ」(政調幹部)とお手上げの状態で、政府、与党間の政策協議の「空洞化」が一層顕著になってきた。23日午前の自民党政調審議会では、政府側が補正予算で実施する「改革先行プログラム」を説明したが、出席議員は「何%の経済成長を目指すのかはっきりせず、論評にも値しない」「30兆円枠を壊すのも一つの方法。問題だらけのプログラムだ」と酷評した。(了)