投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 23 日 11:29:35:
坂口力厚生労働相は23日の閣議後の記者会見で、2002年度の医療制度改革について「どんなことがあっても断行する。(改革自体を)先送りすることはないが、その諸施策については経済の動向を踏まえて最終的に決定される」と述べた。
厚生労働省の改革試案は医療機関の窓口で患者が支払う負担を引き上げるなどの内容を盛り込んだ。厚労相の発言は、日本経済が悪化を続けた場合、国民の負担増を伴う改革案の一部を先送りする可能性に含みを残した形だ。
厚労相は政府・与党の社会保障改革協議会が医療制度改革案をまとめる時期は「11月20日ぐらい」との見通しを表明。「これから先の経済情勢を見通してから最終決断をしなければならない。最後は政治判断になる」と語った。
1997年度の改革は患者の負担増や保険料引き上げなどで年2兆円近く国民負担が増え、その後の景気悪化に影響を与えたとの見方がある。厚労相はこうした過去の経緯を踏まえ、経済の動向に配慮して改革案をまとめる意向を強調したとみられる。