投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 23 日 09:24:20:
日本生命保険など機関投資家が米国を中心に外国債券への投資を急拡大している。今年度下期に日生が為替リスクを完全に回避した外債投資を約4000億円増やすほか、第一生命保険も2000億円程度拡大する。同時テロ後、米国では長期金利が一段と低下する見通しで、米債に投資すれば値上がり益が期待できる。日本の機関投資家による米債投資が拡大し、資金が流入すればテロ後の米資本市場を安定させる効果がありそうだ。
日本の投資家による外国債券への投資は10月の第1、第2週と連続で1兆円を超す大幅な買い越しとなった。今年度上期(4―9月)の買越額は前年同期比5%増の5兆1352億円で、10月第2週までに7兆円強とすでに2000年度の通期実績を上回った。今年度通期の買越額がバブル期の1989年度(10兆5347億円)を上回る可能性も出てきた。
中心となっている生保だけの実績でみると、今年度上期の買越額は4兆円を上回り、売り越しだった前年度から一転して外債投資に積極的になっている。