投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 23 日 05:59:11:
武藤財務次官は、現在、デフレスパイラルにあるわけではない、との見解を示した。
記者会見で述べたもの。
武藤次官は、今回の2001年度補正予算は総需要追加型ではないとし、その理由として、「経済の現状認識と関係している。経済が厳しいことに間
違いはないが、現在、デフレスパイラルにあるかというとそうではない。そのような観点から議論したうえで、総需要追加型の補正予算は行っていな
い」と述べた。
ただ、これが小泉内閣の方針で、今後も貫かれるのかどうかについては、「答える任にはない」とした。
今年度補正予算の成長率への寄与については、「需要追加を目的としたものではなく、成長率を上げるために補正予算を組むという考え方は取られ
ていない。小泉首相も、成長率が低くても構造改革を行うと述べているのは、そういう意味だと理解している」と述べた。
今年度の経済成長見通し1.7%の改定に関して、武藤次官は、「実質1.7%成長は、なかなか難しいというのが大方の見方だ。マイナスになると
いう有力な意見もあり、そうならば改定するという意見があることも聞いている」と述べながらも、改定の仕方にもいろいろあり、最終的には竹中経済財
政担当相が決めることだと語った。
“来年度予算の財源として、特殊法人の剰余金を吸い上げてはどうかという意見があるが、どう考えるか”との質問に対して、武藤次官は、「来年度
予算編成の財源問題は、主計局も検討しているが、明言できる状況ではない。一般論として、財源事情が苦しいならば、あらゆる手立てを講じて、税
収以外の財源確保の努力をすることが必要だ。しかし、(特殊法人の剰余金が)来年度の検討課題になっているとは承知していない」と述べた。
(10/22 18:16)