投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 22 日 17:08:58:
企業の年金や健康保険組合の解散が急増している。代表的な企業年金である厚生年金基金は今年度に入り松屋や三越が解散、監督当局に打診中の基金を含めると昨年度の二倍に迫る勢い。健保組合も日本カーボンなどが解散、既に20に達し年間の過去最多を更新した。景気低迷や株価下落による資産運用の悪化に医療費の増加が追い打ちをかけ、負担に耐えられない企業が相次いでいるためだ。国の社会保障制度の縮小も見込まれ、サラリーマンへの打撃となる。
厚年基金が解散すると、加入者は予定通りの年金を受け取れなくなる場合が多い。健保組合が解散すれば、加入者は政府の運営する健康保険に移る。健保組合は独自に患者負担を肩代わりしていることが多く、解散により恩恵がなくなる。今年度解散した厚年基金は10月半ばまでで11。このほか地方厚生局に解散を打診している“解散予備軍”の基金が40程度ある。解散方針を固めてから打診する基金が多いとみられ、年度を通せば過去最多だった昨年度の29を超えるのはほぼ確実だ。