投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 20 日 11:28:11:
「日本の自動車産業が『失われた10年』で失ったのは9兆円以上」。92年〜01年に自動車メーカーや部品メーカーが投資した額や得た利益について、経営コンサルティング会社のデロイトトーマツコンサルティングが調査したところ、業界は巨額の損失を被っていたという結果が出た。売り上げが伸び悩む一方、投資が増大しているためだ。
調査対象は、車両メーカー23社と自動車部品メーカー28社。この10年間に各社が投下した資本と、どれぐらいの利益を得たかをキャッシュフローで比較すると、9兆3000億円の赤字だったという。
この計算だとトヨタ自動車やホンダも含んだ自動車メーカー全社が「赤字」となる。国内の新車販売が10年間で100万台減るなど本業が縮小したうえ、すぐに利益を生まない先行投資も含め、投資がそれに見合う利益を生み出さなかったことを示しているといえる。
デロイトトーマツは「日本メーカーは製造合理化や品質向上など内部努力だけでなく、顧客や取引先との間で利益を生み出せる仕組みづくりが必要だ」としている。
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