投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 19 日 13:48:19:
日本証券業協会は18日、証券会社に顧客資産の分別保管について外部監査を義務付ける方針を固めた。分別保管は証券取引法で定められているが、社外からチェックすることで実効性を高める。相次ぐ法令違反行為で証券会社への信頼が揺らぐなか、個人投資家の資金を株式市場に呼び込むには資産管理の厳格化が必要と判断した。
顧客資産の分別保管は、証券会社が顧客から預かった株式などの有価証券や現金を自社の資産と分け、信託銀行などに預けて管理すること。証券会社の経営が破たんしても、分別保管が実行されていれば、顧客が預けていた資産は証券会社が流用することはできず、顧客に返還される。
日証協は来月にも、規則と同じ効力を持つ「理事会決議」によって、最低でも年に一回は分別保管の状況について監査法人など外部の専門機関の監査を受けるよう求める。怠った証券会社にはけん責処分などの罰則を科す方針。自主的に監査を受ける証券会社は増えているが、義務付けで原則的にすべての証券会社が実施する体制になる。