投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 18 日 21:58:23:
(一部だけ抜粋)
まぁ、すでに申し上げているとおり、政治が銀行を支えられる時は終わりました。あとは日米もろともに市場経済の大津波がすべてを洗い流すのを待つばかりです。もう人間の知恵で救える状況ではありません。最近ラジオでも政府はどんどん金を出したら良いという話をします。あれ、話がちがうのでは、という声をよくもらうのですが、途中を省略しているのです。戦艦大和の最期という本にこんなくだりがあったと思います。次々に魚雷が当たって浸水が始まり、みんな下から上に上がって逃げることになりました。ところがハッチが壊れてあかないところがあります。上からも下からもあけられない。逃げられない。そのとき、下ではみんなが丸く集まって非常食のビスケットを最期の別れの意味で食べていたのだそうです。そして上にいた筆者は退避していきます...。これから政府が撒く財政資金というのはこの最期のビスケットと同じものだと思います。
しかし終わりは創造の始まりです。17日のワールドレポートに新たな創造について書いておきました。最初に何かを生む原理とそれを続けるための原理は根本的に異なっています。今回の巨大変動では、何を守って何に融通を効かせるかを正反対に勘違いしている人たちが追い出されるのです。勘違いが直れば再びチャンスは巡ってきます。縦横の勘違いを正し、普段の経済の原理から創造の原理に頭を転換して行動できる人から順に、混乱の中から新しい時代を創ることができます。逆に言えばここを直さない限り何をやっても前には進めない大転換点でもあるのです。