投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 18 日 21:08:50:
日銀の速水優総裁は18日の参院財政金融委員会で、金融機関が日銀に預けている当座預金残高の目標額について、「もう少し市場の動向を見て分析し、必要とあれば金額を変えることはありえる」と、「6兆円を上回る」とした現行の最低額を増やすなど一段の量的緩和の可能性を示唆した。
日銀はテロ事件による世界同時不況に歯止めをかけるため、9月18日の金融政策決定会合で、当座預金残高の目標額をそれまでの「6兆円程度」から「6兆円を上回る」と変更した。テロ事件後、金融機関が手元資金を増やそうとしているため、同残高は8兆円前後から10兆円前後で推移している。速水総裁は「10月になっても不安定な情勢は続いてる」と述べ、目標額を実態に合わせるなど柔軟な資金供給を行う考えを示した。
また、8月に月4000億円から月6000億円に増額した長期国債の買い切りオペについて、速水総裁は「金利を慎重に見ながらやっている。今はオペの対象として間に合っており、増やすつもりはない」と述べ、さらなる増額を否定した。 【川口雅浩】
[毎日新聞10月18日] ( 2001-10-18-19:26 )