投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 18 日 16:38:28:
世界的な株価の下落を受けて企業年金の運用成績が悪化している。2001年度上期(4-9月)の主要企業年金の運用利回りはマイナス9.7%となり、昨年度1年間の運用実績(マイナス9.8%)に匹敵する落ち込みとなった。下期も株価が回復しなければ、企業は年金資産の目減り分を埋めるための追加負担を強いられ、収益の足を引っ張りかねない。加入者も将来受け取る年金額が少なくなる恐れがある。
運用利回りは、格付投資情報センター(R&I)が全国の主要な厚生年金基金と税制適格年金のうち約160を対象に計算した。4-6月期はプラス0.7%を確保したが、7-9月期はマイナス10.3%と大幅に悪化。四半期実績(生命保険の一般勘定運用分を除く)がマイナス10%を超えたのは、90年7-9月期以来11年ぶり。株式の運用成績が振るわなかったのが最大の原因。平均的な年金資産の約3割を占める国内株式の運用利回りはマイナス19.5%と大幅に低下。特に7-9月期はマイナス21.0%と落ち込みが際立った。