投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 18 日 16:37:48:
低金利が続く中で人気を集めてきた個人投資家向けの普通社債の発行が今月は見送りが相次ぎ、2000年9月以来13カ月ぶりに発行がなくなる見通しとなった。9月中旬に経営破たんしたマイカルの社債が過去最大の債務不履行(デフォルト)に陥り、個人投資家が社債の購入に慎重になっているためだ。発行が困難な状況が続くと企業の資金調達に支障が出る恐れがある。
個人向けの社債は最低の投資単位を10万円または100万円と小口にし、買いやすくしている。年1%前後と銀行預金などに比べると利回りが高く、4月以降、日産自動車、伊藤忠商事、ソフトバンクなど32社が個人投資家を対象に起債した。今年4-9月の個人向け社債の発行額は前年同期の2.5倍の8660億円となり、比較的格付けの低い銘柄の起債も増えた。マイカル債は合計で約3500億円発行されており、個人向けが900億円を占めている。2万人を超える個人投資家が購入したが、債務不履行となった社債の元利金の大半は戻ってこない可能性が高い。