投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 18 日 02:42:34:
【ワシントン17日=吉次弘志】グリーンスパン米連邦準備理事会(F
RB)議長は17日の議会証言で、同時テロの米経済への影響につい
て「情報技術(IT)による生産性の向上を打ち消す」と語った。議長は
「不確実性が高く、消費、設備投資を手控える動きが広がる」との見
方も示し、経済の先行きに強い警戒感を表明した。
17日の証言は上下両院の合同経済委員会が実施した。議長は同
時テロ直後に急速に冷え込んだ消費者心理などがやや回復したと
の認識を示しながらも、「回復は均一ではない」と指摘。保険料の上
昇などが避けられないとし、「将来の損失につながる可能性がある」
との見方を示した。具体例として物流の停滞により、「ジャスト・イン・
タイム」と呼ぶ在庫管理手法の実施が困難になることなどを挙げた。
さらに不確実性の増大で「企業の発行する社債の金利が上昇する」
といった影響にも触れ、テロ前には不要だった負担を企業が強いら
れるのは不可避との見解を示した。