投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 17 日 22:04:12:
回答先: 「金融政策だけ物価下落は防げず」 日銀副総裁〔朝日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 17 日 21:11:35:
日銀の山口副総裁は、インフレターゲティングの採用について、物価下落に歯止めがかかるなど、経済が正常な状況に復帰した時の検討課題の1つだ、と述べた。
国際金融情報セミナーでの講演の中で述べたもの。
山口日銀副総裁は、講演で、インフレターゲティング問題について、「金融政策運営の透明性を向上させるための仕組みとして導入されたものだが、透明性を高めるためのただ1つの方法だとは思わない。どういった方法が望ましいかは、それぞれの国の置かれた状況の中で考えることだ」と述べた。
ただ、山口日銀副総裁は、その際、インフレターゲティングについて、「だからと言って、意味がないとは言っていない。日銀が現在、採用が適当でないと考える最大の理由は、現在の経済状況のもとで、金融政策だけで物価下落を防止することが出来ないからだ。日銀はいま、オーソドックスな金融政策を使い切ったあとも、当座預金の量を大幅に増やす金融調節などを行っているが、そういった精いっぱいの努力にかかわらず、物価下落は止まらない」と述べた。
そして、山口日銀副総裁は、「その意味で、まずは、経済を正常な状況に復帰させることが、(採用の)大前提だ。経済が正常な状況に復帰したときに、インフレターゲティングの採用は、検討課題の1つだと位置づけている」と述べた。