投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 17 日 22:01:01:
竹中経済財政担当相は、米国経済について、来年度後半の急速な回復を示唆するものがでている、と述べた。
自民党内での講演で述べたもの。
竹中担当相は、「米国経済は今年度後半から来年度前半までは厳しいと思う。しかし、最近の米国のいくつかの予測で、来年度後半については、かなり急速に経済が回復するという可能性を示唆するものも結構出てきている」と指摘し、「そのようなシナリオが本当に出てくるなら、世界経済はそれほど大きな懸念をする必要がない可能性がある」と述べた。
しかし、その一方で、「(日本経済は)デフレスパイラルを起こす可能性も秘めており、細心の注意を払わなければならない」とも述べた。
竹中担当相は、小泉内閣が借金をこれ以上増やさないようにするため、プライマリーバランスを回復させるという明示的な方針を打ち出したと述べた。今、プライマリーバランスはGDP比5%の赤字であり、今のままの税収を前提にすると25兆円の歳出を減らさなくてはならないとし、「非常に困難だ」と述べた。このため、「とりあえず、小泉首相は、今年度と来年度3兆円減らし、30兆円の赤字幅に抑えようとしている。非常に緩やかな目標だ」と説明した。
竹中担当相は、「9月11日の米国テロ事件以降、非常に厳しい状況に経済はなっている」と指摘。そのうえで、「小泉首相は来年度の新規国債発行を30兆円以下にすると公約したが、今年度はできればそうしたい、来年度30兆円と言っているのだから、今年度も30兆円を守りたいと言ってきた。しかし、一方で、経済は非常に厳しい状態になっており、いざとなったら柔軟かつ大胆にやることも必要だと、常に言ってきた。今、まさに、補正予算編成でどのような決断をするか問われている」と述べた。
#私は竹中経済財政担当相の「学者としての実力」は認めておらんの。彼の見通しは楽観的過ぎるぞ。