投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 25 日 18:54:07:
速水優日銀総裁は25日午後の記者会見で、日経平均株価が1万円を割りながらも持ち直してきたことや円高も一服していることについて「全く安心できるわけではないが、株や為替はやや落ち着いている。(9月中間期の)期末越えは問題なくできそうだ」と述べ、現在の相場水準が続けば市場に大きな混乱が生じる可能性は低いとの見通しを示した。さらに最近の株安傾向について「金融システムが直ちに不安定化するとは思っていない」と語り、金融機関の体力が即座に悪化する状況にはないとの認識を示した。
速水総裁は株価や為替の動向がやや落ち着いたことに関連し、米国の中枢部同時多発テロ事件の発生後、日銀が当座預金残高を2兆円積み増すなど日銀をはじめとした各国の中央銀行が利下げや大量の資金供給など緊急緩和に相次いで踏み切ったことを説明。こうした各国の中央銀の取り組みが株式市場の動揺を最小限に抑え込んだとの見方を示した。
政府が円売り・ドル買い介入した為替相場についても「タイミングとしては良かった」と評価する考えを明らかにした。