投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 15 日 19:38:36:
日銀は15日発表した10月の金融経済月報で、景気の現状に関して「調整は厳しさを増している」との判断を示した。景気の調整の程度については前月と同じ表現にとどめたものの、生産の大幅な減少による雇用・所得面への悪影響や、米同時多発テロ事件による先行き不透明感が生じていることを指摘。こうした要因で実体経済は前月よりも落ち込んでいるとみて、景気に対する総括判断としては5カ月連続で下方に修正した。
大幅に減少している生産が雇用や所得に与える影響については、前月は「広がり始める」としていたが、夏のボーナスの前年割れが確定的となったことなどから、「広がっている」と表現を下方に修正。米同時テロで海外経済の一段の減速が不可避との認識が広がっているなかで、特に輸出関係企業で先行きに対する警戒感が強まっていることを指摘した。
景気の先行きについては、世界的なIT(情報技術)関連の在庫調整が来春ごろまでにはほぼ一巡するとみる一方で、テロ事件によりこれまでとは違った新たな下振れリスクが生じていると分析。