投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 15 日 00:37:30:
小泉内閣のタウンミーティングが１４日、松江市で開かれ、市民３１０人が参加した。経済財政諮問会議議員の本間正明・大阪大教授は、大手銀行の不良債権処理策として掲げた整理回収機構（ＲＣＣ）の機能拡充について、財源を政府保証の日銀融資で賄う方法に触れ、「日本発の金融不安定化を起こさないため、補正予算で前向きに対応されると思っている」と期待感を示した。
経済財政諮問会議は先月、構造改革先行プログラムを作り、不良債権の抜本処理策としてＲＣＣの債権買い取り額の弾力化、政策投資銀行などと協調した企業再建基金創設を盛り込んだ。本間教授は記者会見でも「個人的な考え」と断ったうえで、「ＲＣＣを活用する時、（債権買い取りの）財源は大きなポイント。政策的協力として日銀が関与する考え方、枠組みが一番現実的と思うし、（不良債権処理は）日銀自身の問題でもある。それほど積極的であらねばならない」と述べた。
タウンミーティングに出席した石原伸晃・行政改革担当相に対しては、構造改革による地方切り捨て、道路整備の停滞を懸念する声が相次いだ。聴衆席に座った西尾理弘・出雲市長が山陰自動車道の早期整備を訴えたのに対し、石原行革担当相は「住民から『渋滞解消のため国道バイパスを』という声は聞くが、高速道路を欲しがるのは首長さんと土建会社の社長さんだけ」と切り返し、「財政が厳しい中、いつまでも（旧国土開発幹線自動車道建設審議会の）計画作ったんだからやりましょう、では教育や福祉にお金が回らない」と反論した。 【水谷恭史】
［毎日新聞１０月１４日］ ( 2001-10-14-17:47 )
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