投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 13 日 22:12:28:
米連邦準備理事会(FRB)のマイヤー理事は、9月11日に起きた対米同時多発テロ攻撃で、将来の財政黒字をめぐって不透明感が大幅に増している、との見解を示した。
同理事はまた、このテロ攻撃によって、FRBが有効な政策変更手段である財務省証券を用いずに金融政策を講じざるを得なくなる状況に直面することが先送りされた可能性が高い、と述べた。これまでは、財政黒字見通しから、連邦債務が2010年までにほぼ完済されると予想されていたため、FRBは、短期金利を誘導するための新たな手段の模索を余儀なくされていた。
同理事は、当地での講演の事前原稿で、「9月11日以降、連邦歳出規模が大きく拡大したことや、追加減税の可能性が高まったことにより、少なくともそうした事態は先送りされ、将来の黒字見通しについて不透明感が著しく高まった」と述べた。
同理事は、経済および金利見通しに触れていない。