投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 13 日 21:22:17:
米同時テロ後の経済情勢が一段と厳しくなり、政府・自民党の一部などから金融緩和要請が再び強まってきた。日銀は12日の政策委員会・金融政策決定会合で金融緩和策の現状維持を決めたが、不良債権処理促進に向け政府と政策協調して国債などの買い切り増に踏み切るべきだとの議論が出ている。一定の物価水準達成に向け金融政策を総動員する「インフレ目標策」の導入論も根強い。
12日の日銀の金融政策決定会合に出席した竹中平蔵経済財政担当相は国会内で、「これまでは(日銀が金融市場に供給するおカネの)量を積み増してきたが、それだけでは済まない。新しい金融政策のフロンティアが要る」と語った。
日銀は金融市場の資金量を示す当座預金残高の目標水準を8,9月に連続して引き上げ、現在「6兆円を上回る水準」になるよう潤沢な資金供給を続けている。ただ景気押し上げ効果はいまのところ乏しい。金融機関は不良債権処理に追われ、リスクを伴う新規融資に消極的。