投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 13 日 21:20:28:
新生銀行(旧日本長期信用銀行)が国と結んだ旧長銀の譲渡契約に基づき、経営不振企業向けの貸出債権の買い取りを預金保険機構に求めている問題で、預保機構は新生銀の貸出先約40社を対象に緊急調査に着手した。これらの企業の経営状況を調べ、新生銀による買い取り請求が「契約で定めた条件を満たしていない」と判断した場合、預保機構は買い取りを拒否する。
国と新生銀の譲渡契約には、新生銀が国から譲り受けた旧長銀の貸出債権の価値が譲渡時よりも2割以上目減りした場合、預保機構が公的資金で債権を買い戻すとした「瑕疵(かし)担保条項」が盛り込まれている。
新生銀は同条項に基づいて、今年6月末までに取引先50社向けの債権について、預保機構に買い取りを求めてきた。このうち約40社については、経営破たんしていないにもかかわらず、新生銀は「延滞などの発生で価値が2割以上劣化している」と判断している。