投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 12 日 18:12:06:
財務省は12日、2001年度補正予算編成に関連し、同年度の税収見通しを当初予算段階の50兆7000億円から1兆1000億円程度減額し、49兆円台半ばとする方向で最終調整に入った。補正財源のねん出余地が乏しくなり、歳出面でも社会保障費など義務的経費の追加が1兆円超に上る見込みで、30兆円の新規国債発行枠の堅持は微妙な情勢になった。
税収見通しの減額は企業業績の悪化による法人税収の落ち込みが主因。税収全体では当初予算に比べ2%程度の減額修正となる。一般会計税収の50兆円割れは決算ベースで1999年度以来、2年ぶりだ。
当初予算での新規国債発行計画は28兆3000億円で、30兆円枠を前提にすると、補正で追加発行できるのは1兆7000億円。これに公共事業予備費の減額や剰余金を加えた補正財源は2兆2000億円程度とみられる。税収減と義務的経費でこの財源分を使い果たすため、補正での経済対策の財源は別途確保する必要が出てくる。