投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 10 日 20:00:21:
内閣府幹部によると、速水日銀総裁は、米テロ事件後高まっていた流動性需要が落ち着いたほか、9月期末を越え市場の不安心理が後退し、マーケットは徐々に落ち着き始めているとした上で、そうした金融市場の状況を踏まえつつ、引き続き潤沢な資金供給に努めていく、と述べた。
月例経済報告等に関する関係閣僚会議後に明らかにしたもの。
内閣府幹部によると、速水日銀総裁は、「米テロ事件後に高まっていた流動性需要は、9月期末を越え、不安心理の後退から足下、徐々に落ち着き始めている。そうした金融市場の動向を踏まえつつ、引続き潤沢な資金供給に努めていく方針である」と述べた、という。速水総裁は、最近の株式市場の動向について、「引き続き景気の先行き不透明感の強い動きとなっているが、米テロ事件の影響で9月に大きく下げたときと比べると、小康を取り戻しつつあるように思われる」との認識を示した、という。
内閣府幹部によると、自民党の山崎幹事長から、速水総裁に対し、「貸出が減っているのは、資金需要がないのか、それとも金融機関の貸出態度が厳しいのか、どちらの要因なのか」との質問があった、という。これに対し、速水総裁は、「企業の借り入れ需要が弱いことに加え、銀行部門では不良債権の問題もあり、貸出態度が弱いということだ、と考えている」と答えた、という。また、速水総裁は、貸出低迷の問題について、「貸出が急に激減しているわけではないが、公的金融との競合との問題も含めて考える必要があるのではないか」と語った、という。