投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 09 日 23:11:46:
金融機関の不良債権処理を進めるため、整理回収機構(RCC)の機能強化を検討していた自民党の「RCCの機能強化に関するワーキングチーム」(相沢英之座長)は9日、RCCの不良債権買い取りを定めている金融再生法の改正案骨子を与党3党に提示した。与党3党の「RCCの機能拡充に関する特別チーム」はこれを了承し、今臨時国会に議員立法で法改正案を提出することで一致した。
RCCの機能拡充は、小泉改革を具体化する経済財政諮問会議の改革工程表と改革先行プログラムに盛り込まれ、自民党が具体策を検討していた。
改正案の柱は、RCCが不良債権売却の入札に参加し、時価で買い取ることを認める点で、買い取り価格を弾力化し、不良債権の買い取りを促進する狙いだ。現在の金融再生法では、RCCへの売却を希望する金融機関からの申し出があった場合に限って、不良債権の買い取りが認められていた仕組みを改める。
また、従来は債権1本ごとの購入に限られていた買い取り方式も見直し、まとめ買いできるようにし、取引全体で損益を通算する。
しかし、時価の算定方法やRCCに損失が出た場合の対応など不明確な部分もあり、与党3党が法案化の詰めの作業を急ぐことになった。
(10月9日22:52)