投稿者 踊る藁人形 日時 2001 年 10 月 08 日 13:47:00:
(カキコが遅くてすみませんm(_ _)m)
ドル相場が持ち直している。二日の東京為替市場で、ドルは対円で一ドル=一二〇円台後半をつけた。米同時テロ以降、ドル売りに出た米系ファンドなどが、政府・日銀による大規模な介入を機に、ドルの買い戻しを余儀なくされたもようだ。二日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加利下げに踏み切っても、需給面からドルが大きく売り込まれることはない、との見方が増えている。 |
政府・日銀の介入が契機
▼…(略)「九月十一日の米同時テロ以降、ファンド勢はドルの売り持ちを積み上げていた」(大手都銀)という。モルガン・スタンレー証券ストラテジストの梅本徹氏の試算によれば、ファンド勢によるドルの売り持ち額は百億ドルを超えていた可能性がある。その間、介入を含めて推測可能な東京市場の為替需給が、ドル買いに傾いていたからだ。
▼…梅本氏の試算によると、九月十七日から二十八日までの政府・日銀による介入額は、ドル買い、ユーロ買いを合わせて二百三十億ドルにのぼった。また、日本をめぐる証券投資に伴って、九月十七日から二十一日の間に五十五億ドルのドル買いが生じた。
中間期末週の二十五日から二十八日までは、証券投資に伴うドル買いが発生しなかったとしても、介入と証券投資によるドル買い額は、合計で二百八十五億ドルに達した。その一方で、輸出企業による為替予約(先物のドル売り)が百億ドルあったとすると、東京市場ではこの間ざっと百八十五億ドルのドル買いが生じた勘定となる。
▼…にもかかわらず、外為市場で円高・ドル安が進んだのは、百億ドル規模でドル売りにでた市場参加者があったからだ。当初はその実態が見えなかった。「米国株安が米経済の信認低下を招き、ドル安の引き金になった」と解説するエコノミストが多かったが、実際には米系ファンドなどによる値ざや稼ぎのドル売りが中心だったことになる。
【→日本を恐慌デフレへと突き落とし、日本における年間約3万人の自殺者のうち相当部分を間接的に自殺へと追いやってきたのは、こういう連中かと思えるんだが。】
こうしたファンド勢の出はなをくじいたのは、政府・日銀による大量介入だった。榊原英資全財務官が得意とした短期間の集中的な介入が、相場の流れを変えるのに役立ったとの見方も多い。二日のFOMCが利下げを決め日米の金利差が縮まっても、ファンド勢が損失を被ったことで、ドル売りはしばらく沈静化するとの観測が出ている。 (T)
[日経10/3「マーケットウオッチャー」]