投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 24 日 11:53:40:
米国の中枢を襲った同時テロと、近づく報復軍事行動をにらみ、国際的な投資資金の流れが大きく変わってきた。リスク回避志向が急激に強まり、外国為替市場では危機避難通貨といわれるスイスフランが急騰、円・ドルなどの取引は急速に縮小した。資本市場では米独の短期国債が買われるなど「質への逃避」が目立つほか、今後、新興市場への資金流入が激減するとの見方も浮上。世界的に続く株安と合わせ、国際金融市場は一段と不透明感を増している。
【ロンドン23日=清水貞治】
欧米資本市場では信用力が高く安全な投資先である米独の短期国債相場が急上昇(利回りは低下)している。追加利下げ観測も加わり、米2年物国債利回りは2.87%と過去最低水準を更新。独2年物連邦債利回りも1週間で0.1%前後下がった。証券の保管・管理(カストディー)資産6兆2000億ドルと、世界最大のシェアを持つ米ステート・ストリート銀行の国際調査責任者パソウド氏によれば「投資家が資金を自国に戻したり、償還までの期間の長い債券や社債、株式、新興市場での運用を減らしたりする動きが広がっている」という。