投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 06 日 15:47:13:
【ワシントン5日=川戸直志】
先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)出席のため5日、ワシントン入りした日本銀行の速水優総裁は同日午後(日本時間6日未明)、アラン・グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長と会談した。速水総裁がFRBを訪れ会談は約1時間にわたった。日本銀行の総裁同行筋は「米同時テロ発生後の日米両国の経済動向と金融情勢について率直に意見交換した」としている。日米中央銀行トップが会談するのは、9月11日に米同時テロが起きてから初めて。
会談で、速水総裁とグリーンスパン議長は、米同時テロ発生直後に行った金融市場への大量の資金供給や協調利下げなど、欧州中央銀行(ECB)とも連携したこれまでの政策協調の成果を確認した。
その上で、タリバンに対するアメリカの軍事行動開始を控え、今後、テロ関連の影響で世界の金融市場に再び混乱が起こりかねない場合には、他のG7諸国とも連携しながら、機動的な政策対応で市場の安定化を図る方針を確認したと見られる。
さらに、会談では、FRBが今月2日に実施した利下げで約39年ぶりの低金利時代を迎えたアメリカの金融情勢についてグリーンスパン議長が説明し、すでに事実上のゼロ金利下で量的緩和策に踏み込んでいる日銀の速水総裁と、今後の両国の金融政策や政策協調のあり方についても意見交換したと見られる。
(10月6日14:52)